INAXライブミュージアム『窯のある広場・資料館』 3年にわたる保全工事が完了し、新たな展示とともにオープン

10 November 2019

株式会社 LIXIL が運営する、土とやきものの魅力を伝える文化施設「INAX ライブミュージアム」(所在地:愛知県常滑市)は、約 3 年にわたる「窯のある広場・資料館」の保全工事を終え、展示も新たに 2019 年 10 月 5 日(土)10:00 リニューアルオープンしました。

建物外観
撮影:梶原敏英

INAX ライブミュージアム「窯のある広場・資料館」は、1921(大正 10)年から 1971(昭和 46)年まで、土管や焼酎瓶、タイルなどのやきもの製品を製造していた工場を、LIXIL(当時 INAX)が整備し、1986(昭和 61)年から公開している LIXIL の文化施設です。常滑の近代産業の営みを伝える貴重な遺産として、1997(平成 9)年には国の登録有形文化財(建造物)に登録、2007(平成 19)年には経済産業省の近代化産業遺産に認定されています。築 90 年を超え、建物の老朽化が懸念されることから、2016(平成 28)年 12 月から保全工事を実施してきましたが、約 3 年の保全工事を終え、展示の装いも新たに一般公開いたします。

窯と建物、煙突の工事は、常滑の近代窯業における「ものづくりの熱」の記憶を宿す当時の姿にできるだけ近く保全しながら、約 100 年前の姿を更に 50 年、100 年先の後世まで伝えられるものとすることを目指しました。外壁の仕上げや、瓦の風合いにもこだわった外観に加え、建物の内部は、煉瓦造の大きな窯の迫力や、太い木材が露出した梁や柱、見上げた天井の小屋組みの様子など、建物自体の魅力を楽しんでいただけるものとしています。展示においては、煉瓦造の窯の中に炎の映像を投影し、当時の窯焚き作業の様子を臨場感いっぱいに再現するなど、現代的な技術を用いて幅広い層の来場者に興味を持ってお楽しみいただけます。

INAX ライブミュージアム概要

やきもの製品のテクノロジー拠点、愛知県常滑市に LIXIL が 開設する文化施設。「世界のタイル博物館」「窯のある広場・資料館」 「建築陶器の はじまり館」「土・どろんこ館」「陶楽工房」 「ものづくり工房」の 6 館から成る“体験・体感型ミュージアム”。
土からやきものまで、その歴史や文化、美しさや楽しさを伝えています。 土と陶の魅力に触れる体験教室や企画展、ワークショップも開催。

INAXについて

INAX は、清潔で先進的な水まわり製品と、表現豊かなセラミックタイルを製造する日本のパイオニア的存在のブランドです。

INAX の歴史は、今からおよそ100 年前にさかのぼります。土と向き合い、炎を相手に試行錯誤を繰り返し、建築家フランク・ロイド・ライトによる帝国ホテルのため の装飾性に富んだタイルの生産に成功し、INAX の礎を築きました。その後も新しい暮らしの価値を追求し、日本初のシャワートイレや電力を自給する自動水栓、 部屋の空気を整えるタイルなど、イノベーションに挑戦してきました。また、日本の文化、四季折々の自然にインスピレーションを受けながら繊細な色づかいやテク スチャーの表現力、タイルで培われた空間発想、製品と建築との融合を追求してきました。

INAX は日本発のブランドならではの心づかいと、テクノロジー&デザインから生みだす美しく革新的な水まわり空間で、人びとの健やかで、いきいきとした暮らし をかなえます。

www.inax.com