Phoenix House
中国の文化的中心地に佇むこのヴィラには、美しくバランスの取れた暮らしが息づいています。中国、杭州市のこの新しい集合住宅では、近代建築と古来のデザインが隣り合わせとなりドラマチックな効果を生み出しています。フェニックス ハウスの半分は、スマートな、ミニマリスト的アパートであり、もう半分には特徴的な曲線状の屋根（もともとは悪霊を惑わせるためと考えられている）の明朝様式の寺院風デザインが採用されています。どちら側にも複数の中庭を囲んでデラックスなヴィラやスイートが続き、展示ホールと共有スペースがあります。
内部の装飾においても、古さと新しさが隣り合わせとなっています。備え付けの家具や壁紙には、ソフトで優美な白や無彩色中心の現代的なヨーロッパ風カラーパレットが用いられていますが、プラチナ箔をあしらった手彫りの装飾のようなメタリックな仕上げが、独特の中国的な味わいを添えています。室内にも、伝統的な曲線状の梁とぜいたくなシャンデリア、驚いて飛び立つ鳥の群れを思わせる美しい抽象的なモビールなど見どころがあります。バスルームでは、INAXのサティスシャワートイレのミニマルなラインとラグジュアリーな各機能がぜいたくな環境の中でオーダーメイド感を醸し出し、スタイリッシュな幾何学模様の天井とクラシカルな大理石の床やカウンターとも美しくマッチしています。
杭州の西湖地区はUNESCOの世界文化遺産でもあり、その絵画のような島々、花が咲き誇る木々、寺院建築などが1000年以上にわたり詩人やアーティストにインスピレーションを与え続けてきました。フェニックス・ハウスのモデルルーム や共用エリアは、ロンドンを基盤とするマシュー・カーライルの事務所が歴史的景観にインスピレーションを受けてデザインしたものです。池のある庭とそこに巧みに配置された岩、盆栽、石橋、円形の「満月門」は、由緒ある杭州の湖畔地区の造園スタイルへのオマージュです。デザインの基本理念は、全く異なる要素をパーフェクトなバランスで配置し、理想的な景観を作り出すことであり、それはフェニックス集合住宅全体のモットーでもあります。
INAXのサティスは、さまざまな美的感覚にフィットする美しいオブジェクトです
マシューさんはフェニックス・ハウスのフラッグシップヴィラと共有エリアをデザインされました。内装を考える際、何にインスピレーションを受けましたか？
これは私たちにとって、中国の文化的中心地、杭州での初めてのプロジェクトでした。杭州は美しい街で、「湖の上の金色に輝く街 」ともいわれています。その景観にインスピレーションを受けるのは、とても素晴らしい機会でした。街を歩き回る中で、その色や建築物からヒントを得たのです
異なる文化のデザインに取り組む中で、予想もしていなかったことはありましたか？
家族構成に関して、中国では、成長した子どもが自身の家族と両親と一緒に暮らすなど、拡大家族（血縁のある複数の核家族）が一緒に住むことも多いため、誰もが自分だけの特別な空間を持てるよう住宅の中を分ける必要があります。プライバシーを保ちながら、大きな、開放感のある感覚は残すという難題は、とても困難な挑戦でした。
そのアプローチはバスルームのデザインにも用いられたのでしょうか？
バスルームデザインにおいても同様に、開放的で広々としているということが重要なポイントでしたが、それぞれのバスルームを各スイートに合わせて少しずつ違ったあつらえにすることも忘れてはならないことでした。家具もそれ自身が美しいデザインであることを重要な特性と考え、心を配りました。
INAXのシャワートイレはその構想にどのようにフィットしましたか？
INAXのシャワートイレは、明らかにそれ自体がとても美しいオブジェクトであり、さまざまな美的感覚にフィットします。フェニックス・ヴィラのテイストであるクラシックモダンミックスにもマッチしていますし、施設の化粧室・お手洗い といったより現代風のエリアにも適しています。この製品の持つ幅の広さがこのプロジェクトにはぴったりでした。
