「iF DESIGN AWARD」は、ドイツの「iF International Forum Design GmbH」が主催、選定を行う国際 的なデザイン賞であり、同国の「レッドドット・デザイン賞」、アメリカの「IDEA 賞」と並ぶ世界 3 大 デザイン賞として、デザイン界ではもっとも権威ある賞のひとつです。

LIXIL グループでは、2 年前から、より生活者の視点に立った商品開発を強化し、先進技術に差別化され たデザインを融合する取り組みを推進してきました。Chief Design Officer である Paul Flowers(ポール・ フラワーズ)の下、LIXIL の各ブランドを統括するグローバルデザインチームを設置し、世界各地に社内 デザイナーを擁するデザインスタジオを新設するなど、開発から販売に至るまでデザインチームが関わ る新しい体制を整備しました。さらに、LIXIL 製品を再定義するデザインプロセスと業務プロセスを実行 し、住まいに欠かせない水まわりや建材などあらゆる商品において、デザイン思考を徹底してきました。

LIXIL グループでは、デザインを決める際のアプローチとして「ブランド・レンズ」というコンセプトを 採用しています。ブランドの視覚的・感覚的なイメージを形づくるシグネチャーエレメンツ(造形要素) を、グローバルに展開する LIXIL Water Technology (LWT)の各ブランドで設定しています。このアプ ローチによって、各ブランドの文化的ルーツに加え、個々のブランドの本質的な価値や存在意義を明確 にし、差別化につなげています。

日本で生まれた水まわりブランドの「INAX」は、商品だけでなく、ミ ラノ・デザイン・ウィーク 2019 で発表されたシグネチャーエレメンツが 評価されました。INAX のシグネチャーエレメンツは、建築的な要素と、 人にとっての使いやすさを考慮した人間的要素の両方をバランスよく組 み合わせ、現代的なスタイルで日本の美意識を伝えています。

今回の受賞に際し、一つの評価対象となったのが水まわり業界では画 期的な色使いです。今ではブランドの代名詞となっている「INAX Blue」 は、バスルームを美しく彩る用途以外に、機能が使用されていることを 示す役割も持ちます。エンドユーザーの目に留まるように配慮されたこ の色使いにより、直感的に使用することができます。